- 公開日
- 最終更新日
【S3 ストレージ料金】実測で検証するオブジェクトサイズ別ストレージクラスの損益分岐点
この記事を共有する
目次
はじめに
本記事では、記事「【S3 ストレージ料金】オブジェクトサイズによるストレージクラスの損益分岐点」で試算したオブジェクトサイズに基づくストレージクラスの損益分岐点について、実際の課金額を検証した結果を説明します。
結論からお伝えすると、オブジェクトサイズに基づくストレージクラスの損益分岐点は、課金額で確認してもおおむね妥当であることが分かりました。
※検証で用意できるファイルサイズの制約、および極少額の課金誤差により、完璧な一致は確認していません。
本記事で確認する「課金額」は、ストレージ料金に限定しています。
過去記事の振り返り
Amazon S3(以下、「S3」)のストレージ料金は、オブジェクトサイズによってはストレージクラス【S3 Standard】より他のストレージクラスのストレージ料金が高くなることがあります。
(以降、【】で囲った名称はストレージクラスを示します)
次の表は Amazon S3 の料金¹をもとに、ストレージクラスごとの 8 KB 刻みの課金額を記載しています。
オブジェクトサイズによっては、【S3 Standard】より他のストレージクラスのストレージ料金が高い(黄色のセル)ことが分かります。

次の表は【S3 Standard】と比較した具体的な損益分岐点の計算結果を記載しています。

計算の詳細は「【S3 ストレージ料金】オブジェクトサイズによるストレージクラスの損益分岐点」をご確認ください。
課金額の検証
検証方法
以下オブジェクトを各ストレージクラスに保存した際の課金額を【S3 Standard】の料金と比較します。
- 8 KB のオブジェクト
- 損益分岐点サイズのオブジェクト(サイズは小数点以下の誤差があります)
- 72 KB のオブジェクト
保存するオブジェクトが 1 つでは課金額が少額になり比較が困難なため、同一サイズのオブジェクトを 100,000 個保存します。
一ヶ月間の課金額を Cost Explorer で参照して、課金額を確認します。
オブジェクトの保存状況
東京リージョンに計 22 個の S3 バケット(コスト配分タグを付与)を用意し、各サイズのオブジェクトを 100,000 個保存します。

結果の集計方法
以下の表で、各 S3 バケットの課金額を比較します。

検証結果
検証の結果、損益分岐点のサイズでは課金額が小数点第 3 位まで一致することが分かりました。
100,000 個のオブジェクトを保存しているため、差はごくわずかで誤差の範囲内です。

8 KB と 72 KB の課金額についても、机上で試算した課金額が妥当であることが分かります。
8 KB の場合は【S3 Standard】より他のストレージクラスの課金額が高くなりました。
まとめ
本記事では、記事「【S3 ストレージ料金】オブジェクトサイズによるストレージクラスの損益分岐点」で試算したオブジェクトサイズに基づくストレージクラスの損益分岐点について、実際の課金額を検証した結果を説明しました。
以下の表で示したオブジェクトサイズに基づくストレージクラスの損益分岐点は、実際の課金額からおおむね妥当であると分かりました。

本記事が少しでもお役に立てば幸いです。
参考文献
¹ "料金 - Amazon S3 |AWS". AWS. https://aws.amazon.com/jp/s3/pricing/, (参照 2025-11-11)
この記事は私が書きました
Hirano
記事一覧AWSの知見を身につけるため、一大決心でP&Sに入社しました。 目標はシステム改善に大きく貢献できるエンジニアになることです。 簡単な内容であっても自身が戸惑った点を投稿することで、同じ苦労をしている方の助けになれば嬉しいです!