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【アップデート】EBS Volume Clones で即時ボリュームコピーができるようになりました
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目次
はじめに
こんにちは。パーソル&サーバーワークスのEndoです。
2025 年 10 月 14 日のアップデートで、Amazon EBS(以下、EBS)ボリュームを即時コピーできる Volume Clones の機能が一般提供開始されました。
本記事では、 Volume Clones についての概要と、実際に検証した結果をまとめたいと思います。
Volume Clones とは
簡単にまとめると、EBS ボリュームのポイントインタイムコピーを瞬時に作成できる機能です。
今までは EBS スナップショットを取得し、内部的に Amazon S3 へ保管され、EBS スナップショットから新しいボリュームを復元・作成するという手順でボリュームをコピーするような処理をしていたと思います。
今回のアップデートにて、スナップショット取得→復元のプロセスを省略し、1 度の操作で EBS のコピーが作成できるようになりました。
Volume Clones でコピーされたボリュームは数秒で使用可能になります。
考慮事項
本記事公開時点で、筆者が特に注意すべき考慮事項は以下のとおりです。
- ソースボリュームが暗号化されている場合のみコピーの作成が可能
- 同一アベイラビリティゾーンのみで利用可能
- コピーするボリュームサイズはソースボリュームのサイズ以上とする必要がある
- ソースボリュームのタグは、コピーしたボリュームに引き継がれない
また、本機能はスナップショット(バックアップ)に置き換わる機能ではないため、その点も注意が必要です。
データバックアップと AZ レベルおよびボリューム障害からの保護としては、引き続き EBS スナップショットが推奨のソリューションです。EBS ボリュームの耐久性 (io2 では 99.999%、その他のボリュームタイプでは 99.9%) を維持するボリュームクローンと比較して、スナップショットは Amazon S3 への増分バックアップを 99.999999999% の耐久性で提供します。
※Amazon EBS ボリュームクローンのご紹介: EBS ボリュームのインスタントコピーを作成より引用
その他にも考慮すべき事項がありますので、詳細はこちらをご参照ください。
実際に触ってみる
実際に Volume Clones の操作をしていきたいと思います。
ソースボリュームの情報確認
検証用の Amazon EC2(以下、EC2) にテスト用の EBS ボリュームをアタッチし、マウントします。
マウントしたディレクトリには、テスト用のテキストファイルを配置しておきます。

コピー操作
コピーする際は、ソースとしたいボリュームを選択後、アクション > ボリュームをコピー を押下します。

ボリュームタイプに応じたパラメータを確認および必要に応じて入力していきます。
今回は gp3 で検証しています。確認および入力が終わったら、[ボリュームのコピー] を押下します。


体感 5 秒程度でボリュームのコピーができました。

コピーボリュームの情報確認
別の検証用 EC2 にコピーしたボリュームをアタッチし、同じようにマウントします。
マウント後、ソースボリュームの情報確認 にて確認したテスト用テキストファイルの存在が確認できました。

おわりに
今回は簡単な検証結果をまとめました。
本機能はスピード感をもった開発や、本番環境のデータを開発環境に即時コピーして分析する、などのユースケースで活用できると思います。
本記事がどなかたの参考になりましたら幸いです。
この記事は私が書きました
S.Endo
記事一覧コーヒーインストラクター検定2級を所持しているエンジニアです。コーヒーを飲みながら仕事をしています。