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【EventBridge】スケジュールグループを作成すべき3つの理由

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目次

はじめに

Amazon EventBridge(以下、「EventBridge」という) スケジューラでは、スケジュールとスケジュールグループを設定できます。
過去「【EventBridge】EC2 の停止をスケジュールする設定手順」を執筆した際、スケジュールグループを新規作成する手順を含めました。
ただスケジュールグループにはデフォルトで default スケジュールグループが存在します。
筆者は当初 default スケジュールグループを使用していましたが、複数回 EventBridge スケジューラの構築を経験し、スケジュールグループは別途作成すべきと考えるようになりました。

本記事では、EventBridge スケジューラのスケジュールグループを作成すべき理由を説明します。

結論

スケジュールグループを作成すべき理由は、EventBridge スケジューラにはスケジュール単位ではなく、スケジュールグループ単位で管理する箇所があるためです。

  1. タグをスケジュールグループ単位で指定する
  2. メトリクスはスケジュールグループ単位で出力する
  3. "aws:SourceArn" にはスケジュールグループの ARN を指定する

これらの内容について、詳細をお伝えしていきます。

詳細

1. タグをスケジュールグループ単位で指定する

タグはスケジュール単位で指定できず、スケジュールグループ単位で指定します。
AWS マネジメントコンソールのスケジュール作成画面を確認すると、「タグは、スケジュールグループにのみ追加でき、スケジュールには追加できません。」¹と記載がありました。
また AWS CLI でも、「create-schedule」²には --tags オプションがない一方、「create-schedule-group」³にはあります。

タグを付与することで、リソース管理やコスト配分タグによるコスト追跡が可能になります。

2. メトリクスはスケジュールグループ単位で出力する

EventBridge スケジューラメトリクスのディメンションはスケジュールグループであり⁴、スケジュール単位では出力されません。
そのため複数サービスのスケジュールを default スケジュールグループに所属させると、default スケジュールグループとして複数サービスのメトリクスが集約され、メトリクス監視に支障が生じます。
監視設計に沿ってサービスやリソースをスケジュールグループで分割することで、適切なメトリクス監視を実現できます。

例として、EC2 インスタンスを停止するスケジュールの失敗通知構成を構築した際も、スケジュールグループメトリクスを監視する仕組みとしました。

3. "aws:SourceArn" にはスケジュールグループの ARN を指定する

EventBridge スケジューラは API を実行するにあたり、IAM ロールを使用します。
この IAM ロールに設定する信頼ポリシーについて、条件句の "aws:SourceArn" にはスケジュールの ARN を指定できません。スケジュールグループの ARN を指定する必要があります。
本仕様は、EventBridge スケジューラでの混乱した代理の防止 - EventBridge スケジューラ⁵に以下の記載があります。

重要
aws:SourceArn ステートメントの範囲を特定のスケジュールやスケジュール名のプレフィックスに限定しないでください。指定する ARN はスケジュールグループである必要があります。

信頼ポリシーの設定方法は次のようになります。

{
    "Version": "2012-10-17",
    "Statement": [
        {
            "Effect": "Allow",
            "Principal": {
                "Service": "scheduler.amazonaws.com"
            },
            "Action": "sts:AssumeRole",
            "Condition": {
                "StringEquals": {
                    "aws:SourceArn": "arn:aws:scheduler:{Region}:{Account}:schedule-group/{Schedule group name}",
                    "aws:SourceAccount": "{Account}"
                }
            }
        }
    ]
}

まとめ

本記事では EventBridge スケジューラのスケジュールグループを作成すべき理由を説明しました。

スケジュールグループを作成すべき理由は、EventBridge スケジューラにはスケジュール単位ではなく、スケジュールグループ単位で管理する箇所があるためです。

  1. タグをスケジュールグループ単位で指定する
  2. メトリクスはスケジュールグループ単位で出力する
  3. "aws:SourceArn" にはスケジュールグループの ARN を指定する

スケジュールを作成後に所属するスケジュールグループは変更できない⁶ため、事前に仕様を理解して設計することが大切です。

本記事が少しでもお役に立てば幸いです。

類似記事

同様の観点で執筆された記事「EventBridge Scheduler のスケジュールグループ機能の活用を考える」⁷があります。
本記事の情報に加えて、「スケジュールの一括削除」や「タグベースの権限付与」の活用方法が記載されています。ぜひご覧ください。

参考文献

¹ "Amazon EventBridge Scheduler | ap-northeast-1". Amazon Web Services. https://ap-northeast-1.console.aws.amazon.com/scheduler/home?region=ap-northeast-1#create-schedule, (参照 2026-04-20)
² "create-schedule -- AWS CLI 2.34.32 Command Reference". AWS Documentation. https://docs.aws.amazon.com/cli/latest/reference/scheduler/create-schedule.html, (参照 2026-04-20)
³ "create-schedule -- AWS CLI 2.34.32 Command Reference". AWS Documentation. https://docs.aws.amazon.com/cli/latest/reference/scheduler/create-schedule-group.html, (参照 2026-04-20)
⁴ "Amazon CloudWatch による Amazon EventBridge スケジューラのモニタリング - EventBridge スケジューラ". Amazon Web Services. https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/scheduler/latest/UserGuide/monitoring-cloudwatch.html, (参照 2026-04-20)
⁵ "EventBridge スケジューラでの混乱した代理の防止 - EventBridge スケジューラ". AWS Documentation. https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/scheduler/latest/UserGuide/cross-service-confused-deputy-prevention.html, (参照 2026-04-20)
⁶ "EventBridge スケジューラでのスケジュールグループの作成 - EventBridge スケジューラ". AWS Documentation. https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/scheduler/latest/UserGuide/managing-schedule-group-create.html, (参照 2026-04-20)
⁷ "EventBridge Scheduler のスケジュールグループ機能の活用を考える - サーバーワークスエンジニアブログ". サーバーワークスエンジニアブログ. https://blog.serverworks.co.jp/eventbridge_schedule-group, (参照 2026-04-20)

この記事は私が書きました

Hirano

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AWSの知見を身につけるため、一大決心でP&Sに入社しました。 目標はシステム改善に大きく貢献できるエンジニアになることです。 簡単な内容であっても自身が戸惑った点を投稿することで、同じ苦労をしている方の助けになれば嬉しいです!

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