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【Kiro CLI】AWSハンズオンイベントに参加し、Kiro CLI利用で感じたこと

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目次

はじめに

皆さんこんにちは!パーソル&サーバーワークスの榎本です!
気づいたらもう年末ですね!忘年会でいろんな方と会って話すことができるので、とても楽しい日々を過ごしております!
飲みすぎと体調管理には気を付けて、2025年残りを駆け抜けていきたいと思います!

さてこの度は、AWSサポート主催のKiro CLIハンズオンイベントにサーバーワークスのオフィスで参加してきましたのでその経験や所感の共有をしたく、記事を執筆しております!
最近耳にするけど「Kiro CLI」ってそもそも何?どんなことができる?使ってみてどんな感じ?といった第一に感じるような疑問について、私の主観にはなりますが共有できればと思います!

本記事の目的

  • 読者がKiro CLIについての概観を把握できること

Kiro CLIとは

AWS公式サイトには以下記載がされております。

Kiro CLI は Amazon Q Developer CLI の高度なエージェント機能(エージェントモード、MCP、ステアリング、カスタムエージェントを含む)をベースに、
ソーシャルログイン、Haiku 4.5、そしてパフォーマンス、効率性、出力品質のバランスを自動調整する Auto エージェントを追加したツールです。
プロジェクトの構築、本番環境の問題のデバッグ、インフラコードの作成など、すべてシェルを離れることなく行えます。必要なことを自然言語で説明するだけです。

参照:Kiro CLI の紹介:Kiro エージェントをあなたのターミナルへ

わかりやすくいうと、「普段のAWS業務において、自分の指示の通りにタスクをこなしてくれる仲間」のようなイメージだと思っております。
例えばネットワークが繋がらない、サーバーにアクセスできないなどのトラブル発生時、優秀な仲間であるKiro CLIに状況を伝えて調査させることで原因を特定し、必要に応じて修復作業まで行ってくれます。
問題特定だけでなく、問題解決まで実施してくれるのが、便利でありすごいと言われる所以だと感じました。

実際に使ってみての感想

ひとことでいうと、「とても便利ですが、注意して使う必要がある」と感じました!
上記でお伝えした通り、やってほしいこと(トラブルシューティング、コード作成など)を伝えれば高クオリティでタスクをこなしてくれます!まさに優秀な仲間です!
ただ、「優秀」ではありますが、「完璧」ではない点は念頭に置いていただきたいです。

これは生成AI全般において言えることですが、あまりの進化の早さやできることの幅広さに、もはや生成AIは何でも実現してくれるのではないか、完璧な存在なのではないかと思ってしまう瞬間があると思います。
しかし、AIも時には間違えます。生成する画像や映像が自分の望んでいたものとは違うものを出力することもあります。コードもセキュリティなどがすべて考慮されているという保証もないです。
その前提で申し上げますと、Kiro CLIがこなしてきたタスクを確認もせず、何も考えずに承認を出してしまうのは少なからずリスクがあると感じました。
承認して本番環境が壊れてしまった、見当外れな箇所を修正してしまった、闇雲に修正しすぎて現在の構成がわからなくなってしまった などのリスクが起こりえます。
実際に今回のハンズオンイベントでも既存の環境設定が大きく変更されて完全な修復が困難になってしまったケースも耳にしました。(ちなみに私も似たような状況になりました。。いい教訓です!)

これはKiro CLIのせいではなく、承認した自分に責任があります。
とても優秀な仲間とともに働くことは時間短縮、業務効率化などの恩恵を与えてくれますが、あくまで自分が責任者としての自覚を持った行動を心掛ける必要がある点に皆さんもご注意ください。

今後のAI進化に伴う人間の立場

今回Kiro CLIのハンズオンを通して、世の中はどんどん便利になっていますが、人間の仕事は少なからず今後しばらくの間は残るのではないかと改めて感じました。
「少なからず」がどの程度か、「今後しばらく」がどの程度の期間かは誰も予想できず、もちろん私も分かりません。
このような不確実性の現代ですが、私たち人間の役割は変化はするものの消滅はしないと私は思います。

そう思った背景は、今回のKiro CLIハンズオンで感じたAIとの共同作業においてやはり最後は人間が確認する必要があるという点です。
例えば私たちエンジニアはシステムを作ることが仕事ですが、それはあくまで手段であって目的ではありません。
「そもそもなぜそのシステムを作るのか」という観点がとても重要です。 そしてその背景には必ず人がいます。もっと通信速度が速くなればいいのに。。この単純作業、人間がやる必要ある?その他数えきれないほどのご要望があり、それを叶えることが目的ではないでしょうか。
要望が叶ったかを判断するのも人。要望を叶えることができるようなシステムになっているかを判断するのも人。最後には人が必要です。

今後も世界は変わっていくことが予想されますが、人間としてどのような立場でAIと共同作業していくのか、仕事をしていくのかについて考えながら生きていくことが重要だと改めて感じるきっかけになりました。

まとめ

後半少し抽象的かつスケールが大きい話になってしまいましたが、とにかく伝えたいことは「Kiro CLIはすごい!」「使いこなす側(人間)は責任感もって使う必要がある!」という2点です!

今回このような気付きを得られたのも、ハンズオンイベントを開催してくださった運営の方々がいらっしゃったからこそだと思います。心から感謝申し上げます。
私もこのようなブログ執筆などのアウトプットにて、他者に気付きを与えられるように今後も精進していきます!最後まで読んでいただきありがとうございました!

この記事は私が書きました

榎本 将希

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榎本 将希

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